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speaker gain teardrop ホリベ & Novel Sounds増井

Author:speaker gain teardrop ホリベ & Novel Sounds増井
広島を拠点とし、ポストロック/音響/エレクトロニカ系の音を発信するレーベル、Novel Soundsによる音楽紹介ブログ。

http://www.novel-sounds.com/

なお、このブログは、Novel Soundsより委託されて、「speaker gain teardrop / stabilo」の ホリベが管理運営を担当しています。

speaker gain teardrop
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セレクターは以下の3人が担当しています。
・ホリベ ( speaker gain teardrop / stabilo )
・佐藤くん ( Headphones Remote )
・Calu ( matryohska )

それぞれが、それぞれの好みで、気が向いた時に更新します。


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女王と轟音・・・

coral sea
[PATTI SMITH - KEVIN SHIELDS / coral sea] (pask - 2008)

アーティスト名を見て意外な組み合わせですが、2005年にロンドンで行われた「パティ・スミス」のスポークンワードに「ケヴィン・シールズ」(my bloody valentine)のノイジーなギターが絡むライヴ盤がリリースされました。

改めて凄い2人によるセッションですが、「coral sea」と名づけられた本公演は、写真家 故「ロバート・メイプルソープ」に捧げられたライヴ。90’s轟音伝説 ミーツ NYC初期パンク女王の2人による本気の熱演が堪能出来ます。

とりあえず、このようなスタイルで思いつきそうなのは「ソニックユース」(お得意のキム・ゴードン語り系のドロドロ即興ライヴ)のライヴ的なノリかと思いきや、意外と「ケヴィン」のギターノイズが綺麗な感じで響いていて安心。淡々としたライヴ展開ですが、この手のライヴでは比較的聴きやすい内容です。ミックスは「ケヴィン・シールズ」本人が担当。超ヴォリュームの2枚組仕様。

それにしても「loveless」「isn't anything」の2CDリマスター盤はお約束のように延期。「フジロック」に来てくれるのは嬉しいですが、やはり「マイブラ」の音源に期待してしまいます・・・。

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)

光輪 / 罪憑き / 世界のはじまり・・・



[ 灰羽連盟サウンドトラック / ハネノネ ] (パイオニアLDC - 2002)

たまにはアニメのサントラの紹介でも・・・。

2002年の放送以来、今もなお根強い人気を誇るアニメ「灰羽連盟」のサウンドトラック。

「安倍吉俊」による素晴らしいストーリー、キャラクターは全て同人誌から生まれた作品をTVアニメ化。「村上春樹」の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の影響下もある深い世界観等は、ファンの間では「奇跡の神アニメ」と語られています。

本作の楽曲を担当しているのは数々のアニメ作品に楽曲を提供しているコンポーザー「大谷幸」。生楽器やシンセによる、透明感の高い音楽から民族〜シャンソン、アンビエントまで「灰羽」の世界に素晴らしくマッチしています。アニメのオープニング曲では珍しい(?)インストのテーマ曲「Free Bird」、EDテーマ「Blue Flow」や、最終話のエンディング「LOVE WILL LIGHT THE WAY」等どれもクオリティが高く、アニメ的ではない内容のサントラに仕上がってます。

個人的に大好きなアニメのひとつです。アニメに抵抗がある方、作品的には地味で暗い内容ですがオススメです。

||| 灰羽連盟オフィシャルサイト |||

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)

体感温度2度は下がる涼音・・・

hibinone

[SAWAKO + DAISUKE MIYATANI / hi ni no ne] (schole - 2008)

「12K」からリリースされた「bitter sweet」も素晴らしかった「sawako」と淡路島在住のアーティスト「daisuke miyatani」によるコラボ作。

「少し贅沢な日常のためのサウンドデザイン」・・・というコンセプトで作られた本作は、耳障りのないノンビート系のドリーミーなエレクトロニカ。ひんやりとした空気から伝わる温かなメロディ、電子音だけでなく細かな楽器も使用されクールかつ、どこか可愛い印象。

あくまで良質のエレクトロニカをリリースする姿勢を貫く「schole」レーベルのタイトルにハズレはありません。本作は国内のみ1000枚での限定リリース。

この時期、聴いてて体感温度2〜3度は下がること確実の涼しい音です。

ホリベヤスチカ(speaker gain teardrop / stabilo)

たゆたう音像・・・

fjorne

[ FJORDNE / The Last 3 Days of Time ]
( dynamophone - 2008 )

春にリリースされたアルバムが好調の「fhenomina」のギター/プログラミング担当であり、「u-cover」から昨年リリースされた作品が素晴らしかった「fjordne」(フィヨーネ)のソロ名義のアルバムが早くもリリース。

「村上春樹」の作品にインスパイアされたという本作は、切なく静かに、そして丁寧に鳴らされるサウンド・テクスチャー、彼特有のアコギのメロディ、ほぼノンビート彩られた前作に比べ、今作はどちらかというと遠くでリズムが鳴っている感じです。

全体的な冷たくさらりとした空気感とザラついた質感の使い方が見事。ギリギリの実験性と、良い意味での出過ぎない適度なポップさが絶妙に配置された極上のアンビエント・エレクトロニカ。アルバムの内容そのまま切り取ったのかのような素晴らしいジャケットに、さらに素敵な丸い缶に入った限定250枚でのリリース。

次作は「涼音堂茶舗」から早くもリリースされます、こちらも楽しみです。

「fjordne myspace」

|| fjordne my space ||

「dynamophone site」

|| dynamophone records|||

ホリベヤスチカ(speaker gain teardrop / stabilo)

映画だけでは勿体無い内容・・・

once

[ OST / once ダブリンの街角で ] ( sony music - 2008 )

個人的に忙しくてずっと観れずに先送りにしてた映画・・・DVD化されてやっと観れました。

これは音楽映画で久々にグッときた作品でした、これ以上ストーリーと音楽が完全にリンクしてる映画が他にあったら教えてください。ストーリーは2人の男女の音楽を通じたありきたりの切ない恋愛系ですが、ここまで音楽が映画とピッタリしてる作品も珍しいです、映画以上に曲が本当に素晴らしい。

現役のミュージシャンでもある主演の「グレン・ハンサード」と「マルケタ・イルグロヴァ」の歌がとにかく見事です、曲も詩も、そしてコードの使い方もどれも最高です、映画で歌われた曲はほぼパーフェクトに近い捨て曲ナシ、当然主演の2人が歌から演奏まで全てこなしています。映画のストーリー以上に話に盛り込まれたオリジナルの楽曲の見せ方(聴かせ方)が本当に巧いです、まさに観るサントラ。

サントラ収録曲は映画とは別にほぼスタジオ録音で録り直されていて、90’sオルタナを通過したような楽曲から「ダブリン」ならではの「ダミアン・ライス」的(実際、主演のグレン・ハンサードのバンドはダミアン・ライスのオープニングアクト経験もあるみたいです)なフォーキーで切ない雰囲気もあり、今のアイルランドの音楽は米国よりの音楽が主流なのでしょうか、個人的に「グレン・ハンサード」のシャウトが懐かしの「counting crows」の「アダム」辺りを彷彿してしまいました。

とりあえずは映画を観てからの方が楽しめるサントラです、観てツボだった人は必ずサントラが欲しくなる作品です、僕もそうでした。

|| once ダブリンの街角で サイト||

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)

ジャパニーズ・エンドレス・サマー・・・

tree river

[TREE RIVER / over there] (progressive form - 2008)

岐阜で活動する「鶴見健太」によるソロ・プロジェクト「tree river」のファースト・アルバム。

昔から個人的に大好きなレーベル「progressive form」から久々のリリースで、当然のように今回もビートものを期待していましたが、良い意味で裏切られました。

本作は「fennesz」的ノイズとアンビエンス感、籠ったアコギによるメロの繋ぎ方など全てがドリーミーな展開。やはり昔の「mego」とか彷彿してしまう音作りは個人的にツボな部分が多く、アルバム全体の音の鳴り方は「fennesz」の「live in japan」に凄く近いです。

そして何故か「レッチリ」の「Scar Tissue」のカヴァーも収録、聴いた時にビックリしました。

まさに、あの終わらない夏よ、もう1度・・・的な感動作です。

|| tree river my space ||

ホリベヤスチカ(speaker gain teardrop / stabilo)


ウネウネ、ぼそぼそ・・・

silver apples

[SILVER APPLES / silver apples] (phoenix records - 2008)

「silver appleas」の傑作デビュー作が、ユニーク・ゲートフォールド / カード・ウォレット・ジャケット / ナンバリング入りで1000枚限定でリイシュー!

「ポーティスヘッド」の新作を聴いて「silver apples」のような曲があって個人的に妙に納得してしまいましたが、音響系など今もなお様々なアーティストに与え続ける「SILVER APPLES」の歴史的傑作。

リズムの役割を果たしているのか、果たしていないのか・・・よく分からないパーカッションと、まるでお経のような宗教がかった独特なヴォーカル、巨大な機材から発せられるズ太いウネウネ系オシレーター・・・その、あまりに早過ぎた伝説のエクスペリメンタル・サイケ・ロックは未だに色褪せることはありません。

というか何度も再発はされてますが、今回のは特に銀色にピカピカと輝くジャケットがとにかく素晴らしい!そして限定1000枚のリリース・・・これはアルバム持っていても再び欲しくなってしまいます。

ホリベヤスチカ(speaker gain teardrop / stabilo)

へしゃげたファズギター再び・・・

spfz

[MUDHONEY / Superfuzz Bigmuff] (sub pop - 2008)

まさかこのデラックス・エディションが出るとは思いませんでした。「マッドハニー」のグランジ大名盤「スーパーファズ・ビッグマフ」。

「サブポップ」と「マッドハニー」結成20年を記念してリリースされた本作はデジタル・リマスター仕様。名曲「Touch Me I'm Sick 」は勿論、「ソニック・ユース」の「Halloween」のカヴァーなど初期スタジオ音源、そして本作の目玉といえる貴重な88年のベルリン等で行われた未発表ライヴ音源など、ファン感涙のてんこ盛りな内容!

今思えば「ニルヴァーナ」以上にグランジな存在といえば、彼らのシアトルの先輩「マッドハニー」しかいませんでした・・・個人的には「グランジ」=「マッドハニー」と思ってしまいます。このチープで歪みまくった音って簡単そうで出せません、これぞ「グランジ」。そういえば「グランジ」という単語は「マーク・アーム」が作った言葉でしたね・・・懐かしい。

しかし今もなお現役なのは本当に凄いことです。

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)

甘味溢れるエクスペリメンタル作・・・

renfro

[RENFRO / mathematics] (meltwater - 2008)

英国で活動するユニット「renfro」。エレクトロニカと歌モノという、ピタリとハマれば極上、ひとつ間違えば最悪の融合になってしまうこのジャンルの中で、これは、すっと・・・普通に聴けてしまうポップで実験的なアルバム。音響合成的に加工されたファイルの上に乗っかるメロディラインの適度な甘さがたまりません。

今作で驚くのは「galaxie 500」などで有名な伝説のプロデューサー「kramer」のマスタリングを担当!
デジタル処理された作品ながら「kramer」仕事で、どこか暖かい音に仕上がってます。

エレクトロニカが流行り始めの頃に、こんな感じの音が昔は多かったのですが、今聴いたら凄い懐かしいようで改めて新鮮です、とにかくカッコ良い。

今ではこのような音は作曲ソフトのプラグイン等を用いて簡単に鳴らせる時代になってしまいましたが、彼らの凄さはやはりセンスの素晴らしさ、音の配置の仕方などがとにかく絶妙過ぎで、それに溶け合うヴォーカルも全く邪魔ではない奇跡の1枚です。

|| renfro myspace ||

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)

眠れる森のハリウッド女優・・・

scarlett johansson

[SCRALETT JOHANSSON / any where I lay my head]
(rhino / atlantic-2008)

映画「ロスト・イン・トランスレーション」「真珠の耳飾りの少女」「プレステージ」等で有名なハリウッド女優「スカーレット・ヨハンソン」のまさかのアルバムがリリース!

気になる彼女の歌声は90年代の米インディバンドにありがちな、良い意味での普通な印象。でもシングル「falling down」を聴いた時は「シニード・オコナー」とか思い出してしまいました。本作は「トム・ウェイツ」の曲を10曲ほどカヴァーしており、まるで映画のサントラを思わせるような重厚なトラックが彼女のイメージを壊さずに守っています。そして「ヤー・ヤー・ヤーズ」のギタリスト「ニック・ジナー」や「デヴィッド・ボウイ」が2曲参加しています。

個人的にはもっとポップなものを予想してましたが、アルバム全体の空気感がどこか「4AD」的であったり、鳴ってる電子音具合が「ビョーク」辺りとか髣髴させられたりと意外にもツボな部分が多かったです。

というか彼女、最近結婚してしまいましたね・・・微妙にショックでした。笑

|| scarlett johansson album web ||

ホリベヤスチカ (speaker gain teardrop / stabilo)


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